こんにちは、Dancing Shigekoです!

説明する側と聞く側には、理解の時間差がある。

今回は書籍『「分かりやすい説明」の技術』を紹介します!

基本情報

  • 著者:藤沢晃治
  • 出版社:講談社
  • 出版年:2025年
  • ページ数:電子書籍のため記載なし

本書の内容

分かりやすく説明するための15のルールを紹介する。相手が理解するまでの時間、話す順番、抽象と具体の使い分け、持ち時間や論理構成など、説明する時に意識したいポイントを一つずつ解説している。

・脳内タイムラグを前提にする

自分がよく知っている内容でも、初めて聞く相手は理解するまでに時間がかかる。この差を、本書では暗い映画館に目が慣れている人と、外から入ってきたばかりの人に例えている。見えている側が急かしても、相手の目がすぐ暗さに慣れるわけではない。

説明する側は、内容を何度も考え、資料も見ている。そのため、どこが難しいのかを忘れやすい。一方、聞く側は言葉の意味を理解し、それまでの情報と結びつけながら話を追わなければならない。この時間差を知っているだけでも、話す速さや間の取り方は変わると思う。

反応が遅いから理解力がないと考えるのではなく、今は目が慣れるのを待つ時間だと考える。相手の立場に立つとは、内容を易しくするだけでなく、理解に必要な時間を渡すことでもあると感じた。

・要点から伝えて急がない

何の話か分からないまま細かな説明を始めると、聞く側は情報をどこへ置けばよいのか迷ってしまう。最初に要点を示し、これから何を説明するのかを共有してから、具体的な内容へ進むことが大切だという。

要点を伝えた後も、一気に最後まで話すのではなく、相手が理解しているかを確認しながら進める。説明会では限られた時間に多くの情報を入れたくなるが、話した量と伝わった量は同じではない。急いで全部話すより、重要な部分を確実に受け取ってもらうほうがよい。

資料を作る時も、最初の一枚で結論と全体像が分かるようにしておけば、聞く側は現在地を見失いにくい。説明する順番を整えることが、分かりやすさの土台になるのだと思う。

・15のルールを一つずつ試す

本書には、持ち時間を守る、抽象と具体のバランスを取る、伝言による情報の劣化に注意する、論理的に説明するといったルールも紹介されている。一つひとつは納得できるが、すべてを同時に意識して話すのは難しそう。

だからこそ、次の説明では要点から始める、その次は抽象と具体の往復を意識するというように、一つずつ試すのがよいと思う。説明を終えた後、相手がどこで迷ったかを振り返れば、自分が改善すべきルールも見つけやすい。

分かりやすい説明は、話し方のうまさだけで決まるものではない。相手が理解する時間を想像し、順番を整え、反応を見ながら進める。その基本を実際の説明へ取り入れたくなる一冊でした!

それでは、また次回!